お知らせ
子供の虫歯について
2020.11.30
目次
医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 歯科医師の不破です。
皆さんは子供のころ歯医者さんで虫歯の治療を経験したことがある、もしくは皆さんのお子さんが治療を受けたという方がいらっしゃるかもしれません。
僕もその一人で、子供のころに虫歯を治してもらった記憶があります。
実は乳歯と永久歯は歯の特徴が違うのでその違いを踏まえて治療していかないといけません。
そもそも乳歯と永久歯はどのような違いがあるのでしょうか。
乳歯はだいたい3歳くらいまでには生えそろい、その後5~7歳ぐらいから永久歯が生えてきて乳歯と永久歯が混ざる混合期が始まり、13~15歳ぐらいに永久歯が全て生えそろいます。
乳歯の特徴として歯の一番外側のエナメル質が薄く、永久歯に比べて有機質が多いため虫歯の進行が早いです。
そして永久歯が生えてきたばかりの時期はまだ未熟でお口の中のミネラルを吸収しながらゆっくり硬くなっていくので、特に虫歯に注意しないといけません。また、乳歯と永久歯が生え変わる混合期は歯の高さにも段差があるため、歯ブラシが難しく磨き残しが出てしまいやすいです。そのため、乳歯が生え揃ってきた時期ぐらいからしっかりと歯ブラシの練習を行い、仕上げ磨きで汚れを残さないことが大切になってきます。
とはいっても、虫歯を1本も作らないことはとても難しいです。
”虫歯の治療が初めて”、”まだ歯医者さんにも慣れていない”、”歯医者さんが怖い”というお子さんにはそれぞれ個人にあった治療をしていきます。最初は先生とお話をする、治療器具を一緒に見てもらうところから始めてそれから少しずつ虫歯を削っていくという風に無理のないように治療を進めていきます。
また、子供の治療の際に大切にしていることは保護者の方とのコミュニケーションです。子供の虫歯の場合、多くはお菓子やジュースなどの間食が原因であることが多いです。
ただやみくもに食べてはいけないという風に言うだけではなかなかお子さん達もモチベーションがあがりません。保護者の方の協力が必須なのです。そして、なるべく早い時期に正しい食生活や歯ブラシの習慣をつけておかないと大人になってからだとより大変になってしまいます。そのため、間食の種類やタイミングや取り方、回数、仕上げ磨きの有無等を伺い、虫歯リスクの少ない方法を提案することがあります。習慣をいきなり変えることは負担も大きいため、無理のないように提案しながらカウンセリングを行なっていきます。
大きな虫歯を作らないようにするためにも定期的な検診は大切になってきます。
何かわからないことがあればお気軽に相談してください。
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