お知らせ
虫歯治療の種類(銀歯・金歯・セラミック・白い詰め物)
2021.7.30
目次
医療法人社団歯友会 赤羽歯科戸田診療所 歯科医師の武田です。
皆さん気になる、虫歯の治療について説明していきたいと思います。
虫歯の治療には大きく分けて、神経の生きている歯の虫歯治療と、神経の無い歯の虫歯治療に大別されます。
今回は神経の生きている歯の虫歯治療の説明です。
以下の治療方法があります。
①削って型をとり、後日補綴物を装着する
②削って、直接白い詰め物を詰める (ダイレクトボンディング)
①の補綴物の種類には以下
- メタルインレー
保険適用の銀歯になります。
- ゴールドインレー
保険適用外の金歯になります。
- セラミックインレー
保険適用外のセラミックになります。
銀歯・金歯のメリット・デメリット
まず大前提として、金属は歯に化学的に接着することはありません。セメントを介してくっつけています。セメントが壊れれば、下で虫歯になってしまう可能性を秘めています。
口腔内は、熱い・冷たい・酸性・アルカリ性・力がギリギリかかる…など過酷な環境にあります。単純に言えば、銀歯と金歯の違いは、そんな過酷な環境下で歯と密着し続けられるかどうかという差になります。金歯の方が過酷な環境下でも隙間ができにくいのです。つまり虫歯になりにくいということです。
また、銀歯金歯はともに金属ですから、修復物そのもの自体が壊れることはほぼありません。
セラミック・ダイレクトボンディングのメリット・デメリット
セラミックはどうでしょう。そもそもセラミックやダイレクトボンディングに関しては、金属と違って接着します。ただし、物質の安定度から言うと、ダイレクトボンディングはやや不安定。削合量は最低限でいけますが、かけ易かったり、硬化時に収縮したり、汚れやすいのです。
セラミックにもいくつか種類がありますが、金属よりは壊れやすいです。壊れないために適正な厚みが必要なため、金属より削合量は多いです。ただし、圧倒的に見た目がきれいで、汚れが付着しにくいのが特徴です。
また、セラミックやダイレクトボンディングの“接着”は如何に乾燥状態を作り出して行えるか、ということも重要になります。水分が少しでも入ると接着できません。
まとめ
以上のように、4つの治療方法には特徴があり、虫歯の大きさや、虫歯の位置、その歯の噛む強さなどによって総合的に治療方法を見極める必要があります。
また、ダイレクトボンディングに関しては、簡易なものに関しては切削量が最小限となるため、保険治療内でも行っていきますが、難しい位置、乾燥状態を作りだすのが困難な場合、様々な器具と時間を必要とするため、一部自費診療とさせていただいております。
患者さん自身がどういう治療をご希望か、また、実際に可能かどうかを含めてお互いに一番良い治療を模索していきましょう。
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