お知らせ
部分入れ歯について
2021.8.31
目次
医療法人社団歯友会 赤羽歯科戸田診療所 歯科医師の尾形です。
入れ歯の中でも使用頻度の高い部分義歯(パーシャルデンチャー)について取り上げていきたいと思います。
部分義歯は、歯を失った(1本から13本)部分に入れる義歯で、
クラスプ(ハリガネのような部品)で固定を基本とする義歯です。
歯を失った部分を補う方法としては、
①ブリッジ
②義歯
③インプラント
の3つが基本の方法となりますが、その中でも義歯は比較的簡単にできる方法です。
基本的な製作工程は、
①型取り
②噛み合わせの位置決め
③仮合わせで噛み合わせと適合の確認
④完成と調整
になります。
メリットとデメリット
メリットとしては
①残っている歯の調整(削る)を最小限でつくることができる
②比較的短期間で作ることができる
デメリットとしては
①クラスプ(ハリガネ)で固定するので緩みやすい
②完成し安定した後でも調整必要となる
③場合によってはクラスプ(ハリガネ)をかける歯を痛めてしまう
部分義歯は、その人に合った設計をし、技工士さんにつくってもらいますが、
クラスプの緩み、歯茎の形の変化によりだんだん合わなくなってきます。その都度調整、あるいは新しく作り直すことが必要となります。
完成して安定したので終わりではなく、調整をしながら使うことで、残っている歯を痛めずに使うことができます。
保険の義歯と自費の義歯
部分義歯にも、保険義歯、自費義歯があります。
保険の部分義歯は、使える材料(金属、プラスチック)や設計に制限があります。
特に歯にかけるクラスプの形状、材質に制限があるため、理想の設計とはならないことも多いです。
自費部分義歯に関しては、設計、材料に制限がないので理想的な設計をオーダーメイドで作製します。
金属部分に、軽くて丈夫なチタンやコバルト合金を使用できるので、薄くて着け心地の良い義歯にできます。
保険部分義歯が、なかなか合わない方や、残っている歯に優しい義歯をお探しの方は、
自費部分義歯を検討してみてはいかがでしょうか。詳しくは担当の医師に相談してみてください。
最後に
安定している部分義歯でも、問題なく快適に使用いただくには、
3か月に1度はチェック、調整は必要です。
それが残っている歯や歯茎の為でもあります。
定期的に検診を受けるようにしましょう!
人気記事ランキング
- 1
歯医者での麻酔について
こんにちは。 戸田・戸田公園の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所」歯科医師の管です。 今回は歯医者での治療の際に行う麻酔についてお話ししようと思います。
- 2
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)について
医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 歯科医師の川端です。 下唇の裏を舌でさわったときに膨らみに気づいたことありますか? 食事の時に誤ってくちびるや舌を噛んだことありま...
- 3
舌のお掃除について
こんにちは(。ᵕᴗᵕ。)” 医療法人社団歯友会赤羽歯科 戸田診療所の 衛生士伊藤と助手の大屋敷です。 みなさん、お口のお掃除の時に気にする所はどこですか? 歯の裏でしょうか。歯と歯の間でし...