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歯垢と歯石の違いとは!?

2021.11.30

目次

医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 歯科医師の不破です。

 

みなさん歯垢と歯石の違いをご存じでしょうか。

どちらも歯科検診等で聞いたことはある言葉かもしれませんが、いざ改めて考えると違いがよく分かりにくいかもしれません。

この2つの言葉は似たような言葉ですが、意味が変わってきます。

違いを理解しておくと、歯科検診等で先生や歯科衛生士さんに説明を受けた時により深く理解して頂けると思いますので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

歯垢について

まず、歯垢とは細菌の塊のことで別名(プラーク)とも言われています。

歯の表面をこすったときに白いもやもやしたものがくっつくことがありますが、これが歯垢と呼ばれるもので1mgあたり数億個の細菌が含まれています。

ただし、正しく歯ブラシを当てれば歯垢は落とすことが出来ます。

このプラークがたくさんあつまってくるとバイオフィルムとよばれる細菌の集合体が出来てしまい、バイオフィルムの中でお互いに影響し合い助け合います。バイオフィルムが出来てしまうと、体の免疫に対して抵抗性をもったり、抗菌薬が届きにくくなってしまいます。

歯石について

次に、歯石は歯垢が唾液と反応して石灰化(固くなったもの)したものです。

一度歯石になってしまうと歯ブラシだけでは取り除けないため、歯医者で専用の器具を使って取り除いてもらう必要があります。

ちなみにどんなに歯ブラシが上手な人でも歯石は出来てしまうので定期的にクリーニングをしてもらう必要があります。

歯石の形状は表面がデコボコしているため新しい歯垢(プラーク)が歯石の表面にくっつきやすくなり細菌の住処になってしまいます。このまま放っておいてしまうと、歯周病・口臭の原因になってしまいます。

最後に

検診で「歯石がたくさんついています」と言われた方は要注意ですね!

日々の歯ブラシを丁寧に心掛ける必要があります。

いつまでもご自身の歯で好きなものが食べられるように、普段の歯みがきからプラークをしっかり落としてあげることが重要です。

歯の磨き方やどんな歯ブラシがいいのかなと聞いてみるだけでも大丈夫なので、気になった方はぜひご相談ください!

監修者情報

院長・歯科医師

三井

平成6年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所勤務
平成17年3月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 戸田診療所 院長就任

当院では、日進月歩で進歩する医療知識・技術の研鑽に励み、歯やお口のあらゆるお悩みやトラブルを解決できる「総合歯科診療」を提供できる体制を整えています。また、「患者さん一人ひとりに適した診療を提供すること」を基軸にしています。 すべての方がみな同じ生活習慣や環境、歯科に対する考え方ではありません。考え方が異なれば、適した治療方法も一人一人異なるはずです。当院では患者さん一人一人にとっての最良の治療を追求し、笑顔になってもらうための努力を惜しみません。