お知らせ
睡眠時無呼吸症候群について
2022.3.01
目次
医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 歯科医師の尾形です。
病気の名前は聞いたことがあるという人が多いと思いますが、
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中にいびきと共に呼吸が止まる病気です。
寝ている間の無呼吸は自分自身で気付くことが難しいため、検査や治療を受けていない患者も多いと言われています。
睡眠時無呼吸症候群の種類について
睡眠時無呼吸症候群には、
閉塞性睡眠時無呼吸症候群と、中枢性睡眠時無呼吸症候群の2種類あります。
ほとんどの場合は空気の通り道が狭くなり起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群になります。
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳の障害で起こるので稀です。
以下で取り上げるのは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群になります。
原因について
原因としては、
・肥満
・鼻づまり
・下顎が小さい
・舌が大きい
・扁桃腺肥大
などがあります。
基本的には空気の通り道が塞がり起こります。
自覚症状について
自覚症状として、
・夜に何度も目を覚ます
・朝なかなか起きられない
・いつも眠い、眠気がとれない
・倦怠感、疲労感がとれない、体が重い
・集中力が続かない
などがあります。症状には個人差があるので、気になる方は検査をしてみると良いです。
検査について
睡眠時無呼吸症候群の検査には、2種類あります。
- 簡易検査(スクリーニング検査)
アンケートとパルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度、脈拍)による検査で、自宅または病院にて行う検査です。
- 精密検査(ポリソムノグラフィー)
睡眠時無呼吸症候群の確定診断や重症度の診断のための検査で、一泊二日の入院を行い、夜間の就寝中に検査を行います。
睡眠中の脳波、眼球運動、筋電図、咽頭マイク、気流センサー、パルキシオスメーター、心電図、体位センサーなどを取り付
けて行われます。これらのセンサーにより、眠りの深さ、いびきの程度、呼吸の状態、動脈血酸素飽和度、脈拍の状態、
体位などを測定し、詳細な診断します。
現在は自宅でできる簡易検査による診断が多くなっています。
検査は一般の歯科医院ではなく、耳鼻咽喉科や睡眠時無呼吸症候群外来のある病院に限られます。
治療について
治療法は基本的には2種類になります。
1.CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法) 鼻から空気を送り込むことによって強制的に気道を広げる装置
2.マウスピース マウスピースによって下あごを前に出した状態(しゃくれ)で固定する
どちらも空気の通り道をつくるための装置になります。
CPAPは重症の患者さんの治療法で、マウスピース治療は比較的軽症の患者さんに用いられます。
当院でもマウスピースによる治療を行っていますが、保険診療の場合、医科での診断書が必要となります。
いびきや睡眠時無呼吸症候群について気になる方はご連絡頂ければと思います。
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