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食育について

2022.11.30

目次

食育とは

医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 院長の三井です。

今回は食育とお口の中との関係についてお話していきたいと思います。

食育とは、生きる上での基本であって、いろいろな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し健全な食生活を実践することができる人間を育てるものをいいます。

歯を失うと認知症?

最新の研究報告によると、歯がほとんどなく、入れ歯も使っていない高齢者が4年間で認知症になるリスクは、20本の歯がある人の1.9倍になることがわかりました。

また、あまりかめない人のリスクは1.5倍、かかりつけ歯科医院のない人は、ある人の1.4倍になります。

虫歯の始まり

虫歯のはじまりは、水に溶けないグルカンを砂糖から作るところからはじまります。

(グルカンとは、糖のかたまりのようなものです)

いろいろな糖を口のなかの細菌は分解しますが、虫歯菌といわれるストレプトコッカスミュータンスは砂糖からだけ,不溶性(水に溶けない)グルカンを作り歯の表面に付着します。

その中で酸を溜め込み歯を溶かすのです。このグルカンの上に歯肉炎や歯周炎を起こす細菌が次々に付着するのです。すなわち口の中のトラブルのはじまりは砂糖の摂り過ぎなのです。

甘いおやつは1日どのくらい?

WHO(世界保健機構)は、2003年に 「食生活と栄養および慢性疾患予防について」 のリポートを作成しました。

その中で 「砂糖の摂取限度を1日の摂取カロリーの10%以内」にするように提言しました。

成人の平均的な一日の摂取カロリー

男性・・・2500キロカロリー

女性・・・2000キロカロリー

これはあくまでも平均値で、仕事の中味や生活習慣、年齢,体型、体質、よって500キロカロリー程前後します。

平均として 2,000キロカロリー だとすれば、その 10%の砂糖量は 50gとなり、半分を3度の食事の調味量としてとるとすれば、おやつとしての限度量は 25g(角砂糖3個) となります。

生活のリズム

食事はリズムが大切です。基本は朝食を食べることです。そうすれば、昼まで食べずに活動ができます。活動するからお腹がすき、昼食もしっかり食べられるのです。このお腹がすくことが大切なのです。しっかり食べて、次の食事時間にはお腹がすくというリズムを育てるのが、子ども期の大事な習慣です。歯の健康の基本は「食」 です。「食」プラス、歯ブラシなのです。まずは3度の食事をしっかりとるリズムと、ご飯などの主食と肉、魚、豆類、野菜,海藻をバランスよく摂ることです。おやつは楽しみに1日1回程度、量も軽く片手に乗る程度、それがお砂糖の目安です。

食のリズム

お腹がすいて食事をしたり、満腹感で食事をやめたり、その指令は脳が行っています。脳は、体のなかのエネルギーバランスをモニターしながら、食欲をコントロールしているのです。1999年に発見された胃から分泌するホルモンでグレリンというものがあります。お腹がすくと分泌が高まり満腹になると下がり、次の食事に向けてまた立ち上がっていくリズムをもっています。

2005年には健康な男子12人を対象に、一晩4時間という睡眠制限を与えると、グレリンは増大し、食欲が23%増えるという報告がされました。しかも炭水化物が多く、カロリーの高い食品を食べたくなる傾向が見られました。夜更かしの寝不足は、甘い物の過食を招くようです。

まとめ

食事の種類、取り方、生活リズム、睡眠など全体のバランスが大切であることが、おわかりいただけたでしょうか。

この食育を実践して健康で豊かな生活を送りましょう。

また、お口の中のお悩みがございましたら、是非当院へご相談ください。

 

戸田・戸田公園の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 戸田診療所」

JR埼京線「戸田公園駅」東口から徒歩5

監修者情報

院長・歯科医師

三井

平成6年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所勤務
平成17年3月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 戸田診療所 院長就任

当院では、日進月歩で進歩する医療知識・技術の研鑽に励み、歯やお口のあらゆるお悩みやトラブルを解決できる「総合歯科診療」を提供できる体制を整えています。また、「患者さん一人ひとりに適した診療を提供すること」を基軸にしています。 すべての方がみな同じ生活習慣や環境、歯科に対する考え方ではありません。考え方が異なれば、適した治療方法も一人一人異なるはずです。当院では患者さん一人一人にとっての最良の治療を追求し、笑顔になってもらうための努力を惜しみません。