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金属アレルギーについて

2023.1.31

目次

こんにちは!

医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 歯科医師の川端です。

ピアスやネックレス、指輪などで耳や首回りが赤くヒリヒリした経験はありますか?

そのほとんどが金属アレルギーかもしれません。

歯を治す時でも金属を使うことがあり、アレルギー反応が出ることもあります。

金属アレルギーについて詳しく知らない方も多いと思いますので、今回のコラムでご説明させていただきたいと思います。

金属アレルギーの原因

金属アレルギーの原因は、金属が体に触れるだけで起こるわけでなく、体の分泌物(汗や唾液など)と肌・粘膜に触れている金属の一部が反応して、体の中に存在しないたんぱく質が作られます。そのたんぱく質が異物と体の自己免疫作用が認識することで金属アレルギーとなってしまいます。

一度認識されてしまうとなかなか治りません。

 

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状は局所的なものと全身的に表れてしまうものがあります。

局所的なものとしては金属に触れている皮膚が赤くなったり、ぶつぶつが出来たりします。

全身的なものとして汗をかくところはもちろんのこと、歯科金属で発症しやすい部分として手のひらや足の裏に水泡形成(水ぶくれ)が生じる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)があります。

金属アレルギーになりやすい金属

金属アレルギーにならない金属は残念ながらありません。

アレルギーを起こしやすいものとして、「ニッケル」「コバルト」「水銀」「クロム」「スズ」があります。

保険適用のかぶせ物に使用される金属に12%金銀パラジウム合金(以下を金パラと略します。)、今はほとんど使用されていないアマルガムという金属があります。

金パラの主成分に金、銀、パラジウムがあり、その他の金属に銅、亜鉛、スズ、鉄、インジウム、イリジウム、アルミニウムなど多くの金属が配合されています。

アマルガムには水銀が含まれております。

金は比較的アレルギーを起こしにくいと言われておりますが、ごく稀に金でもアレルギーを起こしてしまう方がいます。

アレルギー検査

金属アレルギーが疑わしい方は皮膚科でパッチテストという検査を受けて頂くことになります。

数十種類の金属を溶かした薬を背中に貼り付けアレルギーとなっている金属の部分だけ赤く反応する試験です。

詳しくは皮膚科の先生にご相談ください。

最後に

歯科治療や装飾品で身に着けることが多い金属ですが、その中にアレルギー反応を起こしてしまう金属があることを知って頂けたかなと思います。

装着してから体に発疹が出たり上記で記した症状が出てしまった場合、速やかにご連絡下さい。

金属を使用しないかぶせ物もありますので、ぜひ当院へご相談いただければと思います。

 

戸田・戸田公園の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 戸田診療所」

JR埼京線「戸田公園駅」東口から徒歩5

監修者情報

院長・歯科医師

三井

平成6年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所勤務
平成17年3月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 戸田診療所 院長就任

当院では、日進月歩で進歩する医療知識・技術の研鑽に励み、歯やお口のあらゆるお悩みやトラブルを解決できる「総合歯科診療」を提供できる体制を整えています。また、「患者さん一人ひとりに適した診療を提供すること」を基軸にしています。 すべての方がみな同じ生活習慣や環境、歯科に対する考え方ではありません。考え方が異なれば、適した治療方法も一人一人異なるはずです。当院では患者さん一人一人にとっての最良の治療を追求し、笑顔になってもらうための努力を惜しみません。