お知らせ
再生療法について
2023.3.31
目次
院長の三井です
昨今、医療に関する言葉として「再生療法」がニュースなどでよく耳にします。
再生した臓器の移植や、やけどの治療として再生した皮膚を移植するなど、医療の先端として期待が高まっています。
一方、副作用の問題、高額な治療費、どこの病院でも治療を受けられることはできないなど問題は、たくさんあります。
実際に、歯科では、どのように応用できるのかお話しさせていただきます。
再生療法とは
人間の病気やケガが、加齢などによって組織や臓器の一部が失われた時に、自然治癒力を最大限まで高め、失われた部分を再生させて、機能を取り戻し、回復させることです。
幹細胞とは
人間の体は、約200種類、約37兆個の細胞からできています。
心臓や肝臓、皮膚、骨など体を構成し、生命を維持するすべての組織や臓器は、細胞が集まったものです。
そして、これらの細胞の一つひとつには、それぞれに寿命があり、寿命を終えた細胞は自死し、その代わりに新しい細胞が生まれるという繰り返しが行われています。
細胞の中には、寿命が来る前に何らかしらの理由で傷ついたり、病気やけがで死んでしまうものもあり、そうしたときに、失われた分の細胞を補充します。
幹細胞は、いろいろな細胞に分化できる未分化の細胞です。
大人になってけがなどで傷ができると、なかなか治りませんし、傷跡が残ります。しかし、あかちゃんは、傷ができてもほとんど傷跡が残りません。
これは、体中に幹細胞がたくさん存在していて、傷ができると、皮膚に分化する細胞をどんどん供給できるからです。
īPS細胞とは
人間の体をつくる本の細胞は受精卵です。
この受精卵を使ってつくられる万能細胞がES細胞です。
この細胞と同じ万能細胞を、皮膚などの細胞から人工的につくりだした細胞がiPS細胞です。
幹細胞治療の欠点とは
安全性・・・癌化 肺疾患
製造時間・・長い培養期間
投与法・・・静脈投与
費用・・・・高価
培養上清とは
培養上清とは幹細胞を培養したときにできる培養液の上澄みのことです。培養上清には、幹細胞から放出された生理活性物質が多量に含まれています。
培養上清治療では、培養上清治療を投与することで、生理活性物質が体内に存在する幹細胞を活性化させて幹部に誘導して損傷した臓器や組織を治すのです。
培養上清治療の利点
安全性・・・医学的リスクなし
製造期間・・短い(ストック可能)
投与法・・・静脈投与、局所注入、経口、経鼻、経皮など
費用・・・・安価
まとめ
近年この培養上清を歯の神経(歯髄)から培養して歯の治療に応用する試みが行われているそうです。
赤羽歯科 戸田診療所は、歯の保存のため歯周組織再生療法として、リグロス、エムドゲインなどの薬を使用していますが、近い将来、歯の神経からとった、歯髄幹細胞上清の応用もそう遠くないかもしれません。
再生療法だけでなく、お口の中が気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院へご相談下さい。
戸田・戸田公園の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 戸田診療所」
JR埼京線「戸田公園駅」東口から徒歩5分
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