矯正歯科・口腔外科
矯正歯科
~歯並びが悪い・ガタガタする~
歯並びの乱れによる悪影響

出っ歯やすきっ歯、受け口、八重歯といった歯並びの乱れに対してコンプレックスを感じ、人前で口を開けたり、笑ったりすることに抵抗がある人もいるでしょう。乱れた歯列は、そうした心理的な影響だけでなく、以下のように口腔内や全身の健康に悪影響をおよぼすこともあります。
虫歯や歯周病にかかりやすい | 歯と歯の間に食べかすが挟まりやすく、ブラッシングでも汚れを落としにくくなります。そのため、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。 |
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胃腸に負担がかかる | 食べ物を細かく噛み砕くことができず、食べ物を丸飲みすることで胃腸に負担をかけてしまいます。 |
発音が不明瞭になる | 歯と歯のすき間から空気が漏れたり、歯や舌の位置が悪かったりすると発音が不明瞭になりがちです。 |
顔や体がゆがむ | 噛み合わせが悪いと一部の歯や顎の骨に負担がかかり、バランスが崩れて顔や体全体にゆがみが生じることがあります。 |
肩こりや頭痛が起こる | 噛み合わせが悪いと一部の歯や顎の骨に負担がかかり、肩や首の筋肉などのバランスが崩れて肩こりや頭痛が起こりやすくなります。 |
成人矯正・小児矯正
当院では、成人矯正・小児矯正のいずれにも対応しています。以下ではそれぞれの特徴をご紹介します。
成人矯正について

歯ぐきが健康で治療が必要な歯がなければ基本的に何歳でも矯正治療を行えます。矯正の場合、骨格の成長が完了した大人の方が歯の移動に時間がかかるため治療期間が長くなります。その反面、治療計画が立てやすい、患者さんご自身が納得のいく治療方法を選択できるといった点がメリットです。
小児矯正について

小児矯正には2つの段階があります。顎の成長を上手く利用しながら骨格を調整するために行う「1期治療」は3~11歳の時に、歯並びを整えるために行う「2期治療」では、永久歯が生えそろった10歳以降に行います。1期治療を行うタイミングで治療を開始することで、2期治療が必要なくなる可能性もあり、たとえ2期治療が必要になったとしても、簡易的に済ませられる可能性が高まります。矯正治療が必要な場合には、できるだけ1期治療を早めの段階で始めるのがおすすめなので、お子さんの歯並びに異変を感じたら早めに当院まで相談しましょう。
矯正を専門とした担当医と連携した
矯正治療

矯正歯科は歯科治療の中でも特に専門性の高い分野であり、豊富な実績と高度な知識・技術が欠かせません。そこで、当院では月に一度診療する矯正を専門とした担当医と連携し矯正治療を行っています。難しい症例や全顎矯正の場合は担当医が行い、全症例に対してカンファレンスで情報の共有を行うなどして、すべての患者さんに専門性の高い矯正治療が提供できるよう努めています。
口腔外科 ~親知らずが痛い~
口腔外科とは

口腔外科とは、顎や舌、頬の粘膜、唇などお口の中にあるすべての組織に生じた症状や病気を診断・治療する診療科です。親知らずの抜歯や口内炎、交通事故やスポーツなどによる外傷やケガ、さらに顎がカクカク鳴る、口を開けると痛むといった症状が起こる顎関節症なども口腔外科の領域となります。
親知らずについて

親知らずはすべてのケースで抜歯したほうが良いというわけではありません。上下の親知らずが正常に噛み合い虫歯や歯周病などのトラブルを起こすリスクがなければ、抜く必要はないのです。ただ、横向きに生えたり、生えきらずに埋まったままになっていたりするケースが多く、歯ぐきが腫れたり隣の歯まで虫歯になってしまったりとトラブルの原因になりがちです。そのようなトラブルを引き起こすリスクがある親知らずは、抜歯をおすすめします。
抜歯したほうが良いケース
- 親知らずが斜めに生えていたり横に生えていたりするケース。歯と歯の重なった部分に汚れが溜まり、虫歯や歯周病の発生リスクが高まります。
- 親知らずが手前の歯を押しているケース。歯並びが悪くなる危険性があります。
- 親知らずの周りにのう胞ができているケース。レントゲン上で親知らずの周りに袋状の影が確認できることがあります。放っておくとトラブルを引き起こすことがあります。
- 親知らずが他の歯と上手く噛み合わず、歯ぐきや頬を傷付けているケース。腫れや痛みが起こることがあります。
- 親知らずが原因で頭痛が起こっているケース。親知らずにより噛み合わせが乱れていることで起こります。
歯科用CTを使用し的確な診査・
診断をします

歯の周囲には神経や太い血管があり、親知らずの抜歯をする際にはそれらを傷つけることなく行うことが重要です。そのため、当院では歯科用CTを用いた診査・診断を行い、親知らずの状態を正確に把握した上で抜歯を行っています。歯科用CTを活用することで、親知らずおよびその周囲を立体的な画像で詳細に把握でき、神経や血管の位置を考慮してから抜歯を行えます。親知らずが埋まってしまっている場合でも、必要以上に歯ぐきを切開したり、顎の骨を削ったりせず、最小限の処置で抜歯が可能になるのです。
抜歯後のドライソケットに注意
抜歯後は、歯を抜いた穴に血が溜まり、血の塊ができた後に徐々に治っていきます。しかし、何らかの原因でその血の塊が剥がれてしまうと、強い痛みを引き起こします。これをドライソケットと言います。ドライソケットが起こらないようにするには、「強いうがいをしない」「抜歯の箇所を舌や手で触らない」など刺激をできる限り与えないことが大切です。もしドライソケットが起こってしまった場合には早めにご来院ください。痛みを取り除く処置など早急に対処します。